大人にならなくてよい所ばかり大人になって、子供のまま足踏みしてはいられない部分ばかりその場で足踏みをして一向に子供のままだ。アンバランスさが平衡感覚を失わせて、また宙に浮く。泣ければきっと楽だ。未練を残す諦めではなく地団太を踏んで駄々をこねることが出来たらきっと楽だ。逆に潔く全てを諦めらめたらきっと楽だ。これはこれだから仕方がないと全部割り切ることが出来ればきっと楽だ。

大人と子供が歪な凸凹ではまり込んで、外れなくなった。多分私以外の皆もそうだ。そうやって無理やりはめ込んだピースが外れなくなったまま、それをそれとして受け入れて生きているのだ。そうやって。それをそれとして、そうやって。

そうやって。

そうやって。

碌でもないことしか考えられない日は、何もせずに眠ろう。

脚に何個痣が増えたって、逃避できる分、何よりもましだ。薬が三時間経ってもなかなか効かない。効くのを、ただ待てばいい。動悸がして煩わしい。振り切って、眠りに引き摺り込まれるのを待望すれば、多分、それで。